どうも、らく助です。
先日WHOの会見でも言っていたように、新型コロナの感染の中心は
現在、南米に移りました。新型コロナは中国、武漢で始まり、アジア
ヨーロッパ、アメリカそして南米という順にパンデミックの広がりを見せています。
南米の中でも最も震源地となっているのがブラジルです。
ブラジルに続き、ペルーとエクアドルが感染被害が大きいですが、
本日は現在のブラジルの感染状況と対策に関して、解説いたします。

南米でも新型コロナ流行しているんだ?イメージがなかったわ。
アメリカとヨーロッパの被害が大きいイメージ(*´ω`*)

そうだね、たしかにヨーロッパとアメリカの被害が深刻過ぎて
南米で発生しているってイメージが少ないかもしれない。
今、コロナ感染の中心地は南米に移りつつあるんだ。
WHOは新型コロナの中心が南米であることを認める
WHOは南米、ラテンアメリカが、新型コロナ流行の新しい中心地であることに言及しました。
そして被害が最も大きいのがブラジルであるということを伝えております。
南米、コロナ流行の「新たな中心地」に WHO https://t.co/yGJNKbu57J
— AFPBB News (@afpbbcom) May 23, 2020
現在のブラジルは気温も湿度も高いイメージがあるのですが、この新型ウィルスは
気温と湿度が高いくらいじゃびくともしないのか。
一体何者だよって言いたくなりますね。

このブラジルの感染度の深刻さを懸念して、アメリカのトランプ大統領もブラジル滞在の外国人の入国を制限したんだよね。
6/1 ブラジルの感染者数と死亡者数
世界の感染者数(Total Cases)と死者数(Total Deaths)が下記になりますが
ブラジルは現在世界で2番目に多い感染数です。
感染者数は50万人を超えており、日本の感染者数16,851人(6/1時点)ですので
どれくらいの差があるか分かります。
下記は新規感染者数のグラフですが、上昇傾向が止まりません。
死者数も欧米のイタリアやスペインなどと同じくらいの数値3万人に届きそうです。
Reference: https://www.worldometers.info/coronavirus/
【衝撃】ブラジル大統領の対策が経済優先、ノーガード戦法を指示
ブラジルの新規感染者数は4月下旬から伸びてきていますが(日本より1か月遅れのような感じ)
対策として各国が封じ込めのために行っているロックダウン(都市封鎖)を実施していません。
これはブラジルの大統領の「新型コロナはただの風邪だ、大したことない。それより経済活動を
優先しろ」という指示のもと、「ロックダウンは経済を崩壊させる」
とロックダウンを選択していないというのがあります。
一部ではヨーロッパではスウェーデンが実施しているノーガード戦法、集団免疫作戦とも
言われています。

集団免疫作戦というのは国民の約6割が罹患し、ウィルスへの抗体を持つことで終息させようという対応なんだけど、これを行っているスウェーデンも致死率が飛びぬけて高い。抗体をどれくらい持つかもわからない
それ以上に何よりも多くの犠牲が出ると言われている。
ブラジルの自治体の一部では大統領の方針に背いて
独自でサンパウロ州のようにレストランやバー、公共施設などを閉鎖しているところもあります。
新型コロナで経済悪化、大量の失業者が出ているのも事実ですが、
大統領は国民の命や健康を守るという気はないと判断したのかもしれません。

大統領が人命より経済活動を優先しているんだね。
それはそれで怖い感じはするけど、住民はどんな気持ちなんだろう
(*´ω`*)

うん、今の感染状況が深刻で、新規の死者数が1日1000人前後で増えていて、多くの国民が不安がっているというのが事実。最新の世論調査では、ブラジル国民の6割は、経済活動を停止しても、外出規制をすべきだという声もあるくらいなんだ。
ブラジルの被害状況を伝える動画
各国の医療従事者が物凄い努力と犠牲を払って、国民を助けようとしていることに
感謝しかありません。それでも最大限の医療を施しても、新型コロナで助からない人も
多く出てくるのが事実です。下記のニュースは家族が棺を持って、土葬している姿を描いています。
私たちは最大限の予防と不要不急の外出を控えることを
守りましょう。
Brazil’s coronavirus death toll now the world’s fourth-highest -Al Jazeera English
ブラジルの病院は医療崩壊
ブラジルの感染者数の急増に伴い、病院での医療機器、防護服が不足し、そして重篤者を扱う
ICUなどが足りない状況にあるようです。これはイタリアやスペインなどと同じ医療崩壊が
ブラジルでも起きているということです。
感染者が急増する⇒呼吸器や治療が必要な重篤者が増える⇒医療機関が対応できなくなる
⇒治療が出来ず死亡者が増える
まさにこの負の循環が起きれば、死者が急増するのです。
日本では第1波で、緊急事態宣言を出し、自粛を行ったおかげで
感染者の急増を抑え、それが医療機関の崩壊を防いだいうことが出来ます。
第2波が来る前に医療体制を整えるということが必要だと言えます。
6/7 ブラジル政府、死亡者数公表を取りやめるとのニュース
ブラジルの保険省は感染者数と死亡者数の公表をやめたとのニュースがありました。
国民が知るべき大事な情報を隠すという意図があるように見えますが
これを日本政府や行政が実施したら、どうなるかと考えると理解できますが
ブラジル国民の怒り、批判はこれから大統領や政権に向けられるものだと思います。
ブラジル、累計死者数など公表取りやめ 感染拡大隠しか
– 朝日新聞デジタル
コロナの感染の中心が南米へ、まとめ
本日は現在のブラジルの感染状況と新型コロナの対策について記事にいたしました。
国によって対策は様々ですが、やはり政治の指導者により左右されるというのも
ブラジルを見て分かります。
ボルソナロ大統領の不支持率は非常に高く推移しており、4月に就任した保険相が
ロックダウンや外出規制を提案したために解任したということも話題になっています。
Yesマンしか周りに置かないというやり方でしょうか。
ブラジル国民のボルソナロ政権に対する非難も高まるばかりです。
今後もブラジルの状況をブログでお知らせいたします。
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