どうも、らく助です。
先日は、制限を緩和した後に韓国でクラブのクラスターが発生したということを記事でお伝えしましたが、本日はドイツでも同様のぶり返しが発生しているということをお伝えしたいと思います。
ドイツは、検査数を増やし、2月から医療体制を整え、感染者の割に死者数を徹底的に抑えてきて
欧州の中でも異例の評価が高い国です。メルケル首相のリーダーシップの評価もさることながらドイツの医療体制は他の国が見習うべき手本と言われるほどです。
しかし、そのドイツですら、制限緩和をした後に感染者数が増えている事象が発生しております。
5/11 ドイツ規制緩和後に感染者増加
よく指標で言われる実行再生産数という言葉もおなじみになりましたがドイツが、一部外出制限措置が緩和された後に、1.1へ上昇したということを発表しました。1以上になるとまた感染が増加するということを示します。
【新型コロナ】ドイツで感染が再拡大、外出制限を緩和するもhttps://t.co/sP3qHDP8zV
政府の公衆衛生研究機関は10日、1人の感染者が何人に感染を広げるかを示す「再生産数」が1.1に上昇したと発表。1を上回ると感染が拡大していることを示す。 pic.twitter.com/QtOD2Gv8nr
— ライブドアニュース (@livedoornews) May 11, 2020
街中も活気が戻り、ドイツの人々は街中へ繰り出し、電車も満員です。
ただ外出の際はマスクは必須ということでした。
実行再生産数のグラフから読み解く
実行再生産数は1人が何人にうつすかの目安となるものです。
下記のグラフは物凄く分かりやすいのですが、強制力のあるロックダウン(都市封鎖)を最近まで実施していた結果が1以下の最低0.65くらいまで抑えていました。
そのためドイツのロックダウンはある一定の効果を得ていたと思われます。
そして都市封鎖を緩和したとたんに4月初旬の頃に近い1以上まで戻ってしまいました。
5/11 ドイツの現在の感染者数と死者数
感染者数は約17万人
死者は7,569人(日本は606名)
回復者は約14万人
ちなみにイタリアとUKの死者数は30000を超えています。
同じ欧米株の中で桁数、ここまで抑えているのはドイツの
医療体制のなせる業だということが言われています。
ドイツの日々の新規感染者数は下記のグラフ通りに下がってきてました。

ドイツがなぜここまで欧州の中でコロナ対応で評価されているのか
実は新型コロナの対応で世界基準で評価が高い国は、ドイツと韓国です。
日本は残念ながら、世界の評価は高いとは言えません。検査数が少なすぎて評価が難しいのです。

ドイツが評価されている理由は以下です。
- 圧倒的な検査数をこなした(韓国も同様)
- 充実した医療体制、設備、ICU、病床の数が世界でトップレベル(病床数は日本の約6倍)
- メルケル首相のリーダーシップ、発信力と国民の政府の信頼度
ドイツと韓国の徹底的な検査数というのはパンデミックが流行し始めた時から検査実施し
接触者を追跡し、医療崩壊しないように取り組んだのが致死率を抑えた理由だと言われています。ドイツが優秀だと言われる理由に関してフォーカスをしたニュースがありますので参考まで載せておきます。
とにかくメルケル首相リーダーシップのもと、パンデミック当初から医療体制を一気に強化したというのは大きいのだと思います。
各国がロックダウンの緩和を検討するも、コロナは非常に難しい扱いになる
UKは6月1日までロックダウンを継続しますが、それ以降は緩和を考えていると言います。
日本も緊急事態宣言が出ていて、感染者がゼロに抑えている県から解除を考えているようですが
各国ロックダウン解除後に新規感染者が増えていることを考えると簡単ではないことが分かります。
- ロックダウンや緊急事態宣言で新規感染者を抑えるという一定の効果はあった
- 実行再生産数も1以下を抑えることができる
- 規制緩和をすると人々が密な場所に集まってしまう
- 経済的に居酒屋、バー、キャバクラ等も開店をしないと倒産する店が多数
- 若者が自粛に疲れ、街に繰り出す
- 電車が満員になり、オフィスも密に人が集まる
上記を考えると東京や大阪のような大都市はもし緊急事態宣言を解除した場合、予想されるのはクラスター対策だけで抑えるのは難しいのではないかということです。
感染の広がりの速さは下記の記事で説明しています。

GW明けは明らかに電車は満員だということでしたし、経済活動が戻っています。
居酒屋、バー、キャバクラ、ジム、ライブハウスなども解除を待たずオープンをするところも多いでしょう。それは経営者として、もう稼がないと家賃が支払えず、倒産する可能性もあるからです。50万、100万貰ったところで、東京の高い家賃を支払っている経営者にとっては雀の涙です。
そこに自粛に耐えられなくなった若者が集まり、感染を広げるというのは、コロナ対応で評価が高かった韓国でも示したように、非常に困難であるということが分かりました。
日本はドイツや韓国で起こったことから、解除をどのように行うべきなのかということを再度、考えた方が良いと思います。
密室では、1名の感染から100名に感染するということも珍しくない、それがコロナです。
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