本当に先週はこのニュースを聞くたびに胸が苦しくなった。
スマホの写真を見ると、2013年1月の東京ドームKARASIAのツアーの写真。
当時の彼女達は本当に無敵ガールズグループとしては最高の人気を誇っていた。
当時K-POPガールズグループで東京ドーム公演ができるのは彼女たちくらいだった。
東京ドームは4万〜5万人を満員とするくらいの人気。
当時の彼女達を支えていた日本のファン層を見ると、子供を連れたファミリー層から、10代、20代、の男性、女性が満遍なくファンとしていたので、アリーナツアーをしたら即完売するくらいの人気を誇ってた。彼女達ファンは総称してKARA+Family=Kamilia(カミリア) と呼ばれていた。
ギュリ、スンヨン、ハラ、ニコル、ジヨンの5人。みんな愛敬があり、可愛らしく、日本語が5人とも堪能、個性があり、日本のバラエティでも通訳なしでこなす姿が人気が出た理由だ。しゃべくり007の5人の出演を思い出すファンもいるはず。
ものすごい努力を練習生の頃から長年続けて、彼女たちの事務所は小さかったのに日本で異例の大成功を収め、韓国でも人気に火をつけた。ほんとに彼女たちの見えない努力というのは計り知れないものがあったはずだ。彼女達のダンスもパフォーマンスも何もかもがクオリティが高く、見るものを魅了した。
2009年の「Mr.」と「Wanna」の大ヒット、2枚目のアルバム「Revolution」韓国を代表するトップガールズグループについた。
2010年3rdアルバム「Lupin」と4th「Jumping」で韓国の音楽番組では3大主要歌番組で軒並み1位を取る。物凄い勢いで韓国のトップアイドルへ駆け上がっていった。
そして2010年から日本の活動に本格的に力を入れる。
2010年のMr. が大ヒットし、日本の1stアルバムの「ガールズトーク」はオリコンのデイリーラインキングでも1位、大ヒットした。
KARAの凄いところは、日本語のアルバムの楽曲が(本国のアルバムより)はるかにクオリティが高くメロディがきれいで、まさに日本のファンが口ずさみたくなるような曲ばかりだった。
まさにこの「ガールズトーク」が最高のアルバムであったことは間違いない。
2011年ハラは東日本大震災の被災地支援として個人で約720万を寄付している。
その後、熊本の震災でも誰よりも早くメッセージをくれた。
そう考えるとKARAは2011年、東日本大震災で気持ちが沈んだ日本人へ勇気や希望を与えてくれるような存在であったと感じる部分もあった。
2011年の3月発売の3弾の「ジェットコースターラブ」そして第4弾の「Go Goサマー!」KARAのファンなら分かると思うが、爆発的な人気に火をつけた2つの日本のオリジナル曲だ。テレビCMのタイアップ曲でも使われたため、認知度がさらにあがるきっかけとなった。
オリコンの週間ランキング2位、初週売り上げ11万、海外の女性アーティストとしては異例のヒットだった。
2011年の11月に第2弾アルバム「スーパーガール」を発売し、こちらもオリコンの週間ランキングで1位を記録した。個人的にこのアルバムのジャケットが良すぎた。
そして2011年の12月31日紅白歌合戦に初出場した。
2012年に1年にかけて、KARASIAと名を打った全国ツアー(全国7か所)を行う。
2013年1月K-POPガールズグループとしては初の東京ドーム公演を行う。
2014年~2015年も順調にライブ、CD発売を行っていたが
2016年に事実上の解散を迎える。
2016年、2017年はそれぞれ個々の活動を行い日本ではジヨン知英の名で日本で女優活躍、他メンバーは韓国を中心に活動を行っていた。
そしてその日は突然とやってくる。
2019年11月24日にク・ハラが、自宅で死亡している状態で発見された。
彼女はKARAの中でも明らかに人気が高かった。抜群のルックスと愛嬌と子供たちにも憧れのメンバー、大人気だった。
日本の事務所に所属して、シングルの発売、全国ツアーと彼女の仕事はこれからソロで活躍できるのではないかと期待させる要素が多かっただけにファンは「どうして?なぜ?」と思ったはずである。
本国でのスキャンダルやSNSでの誹謗中傷、親友ソルリの死。原因は複数言われているが、彼女には抱えられないもの、はかりしれないものが押し寄せていたのかもしれない。
告別式にはギュリ、スンヨン、ニコル、ジヨンの4人も駆け付けた。
「本当に今までありがとう」
KARAの元メンバーで女優の知英(ジヨン)さんが、インスタグラムを更新。
11月24日に亡くなったク・ハラさんを追悼するメッセージを寄せました。https://t.co/96zCErYgaB— ハフポスト日本版 (@HuffPostJapan) November 29, 2019
ジヨンがInstagramにメッセージを載せている。
私たちは表現したいことがあるから生きているのです。誰もが寂しいです。最初からお母さんのお腹の中で生まれたその時から分かっています。私が何を望んだか、何が大切なのか私たちは理解する必要があるのです。
これからは愛で自分を大切にしてください。自分とあなたの周りの愛してくれる人
私はそのような自分を導くことができると信じています。
苦労がない幸せを願っています。オンニ(お姉ちゃん)の笑顔もカエルのような足もいつも私を包んでくれた、愛してると言ってくれたことを忘れないよ。
私は一生懸命生きてみるから。本当にごめんなさい。ありがとう、愛している。
この曲は、コンサートの終盤によく歌われた歌だ。
いつもファンのことを考えてステージに立っていた、そんなことが分かる一曲だ。
そしてハラがセンターにいるMV。
スーパーガール、最高のグループKARAであった。
瞬間を生きるということを教えてくれたような存在だった。
神戸の最後のライブもこの曲で5人は涙を流していた。
「今、贈りたいありがとう」
何事も当たり前のことはない。
日々を大切に生きようと。
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